体臭を予防できる食事や食べ物について
体臭を食事で改善できないものだろうか?
そう思う方は少なくないでしょう。
そこで今回は、体臭を抑える食べ物など、食事から体臭にアプローチする方法を見ていきます。
消臭効果の高いアルカリ性の食べ物
体臭を予防するうえで、もっとも効果が高く理想的だといわれているのが、体内を弱アルカリ性に保ちつつ、皮膚の表面を弱酸にするということです。
ただし、体内を流れる血液は、ほとんどの場合が中性に保たれているため、食事によってアルカリの傾向に傾ける必要があります。
そのために重要なのが、アルカリ性の食品を食べるということです。
皮膚の表面は、弱酸性に保つことで菌の繁殖を抑え、臭いを防ぐ役割を果たしてくれますが、体内は、その逆で、臭いのもとを作らないようにするために、弱アルカリ性を保つ必要があります。
体内が酸性の傾向に傾いてしまうと、ケトン体や乳酸などの臭い成分が発生し、ダイエット臭などの原因となるからです。
体内を弱アルカリ性に傾けることができるアルカリ性の食べ物は、大豆製品や緑黄色野菜、海藻などで、小松菜やほうれん草、もずくやわかめ、めかぶなどを積極的に食べるとよいでしょう。
また、体臭の王様と呼ばれるほど殺菌作用が高い食べ物として多くの人に好まれているのが梅干しです。
梅干しには、臭いを抑える成分であるクエン酸も含まれているため、臭い予防には欠かせません。
腸内環境を整えて体臭を予防する食べ物
善玉菌やビフィズス菌などは、腸内で食べたものが腐敗するのを防ぎながら消化吸収を助けているといわれている細菌で、腸内にいる1兆個の細菌の中で、最も臭いのもとが発生するのを防いでくれる優秀な細菌です。
そのため、善玉菌やビフィズス菌が住みやすいように腸内環境を整えることが、体臭の予防につながります。
腸内環境を整えることができる食べ物は、大きく分けると3つあります。
それが、オリゴ糖と乳酸菌、そして食物繊維です。
オリゴ糖は、腸内の善玉菌のエサになるため、善玉菌を元気にしてくれる働きがあり、ごぼうやはちみつ、アスパラガスや大豆などに多く含まれています。
乳酸菌はヨーグルトなどから直接摂取することができますが、ビフィズス菌を直接口から摂取した場合、胃の酵素の働きによって、そのほとんどが死滅して生き残ることができませんので、できれば毎日ヨーグルトを食べる習慣をつけると良いでしょう。
3つ目の食物繊維は、腸内で生まれた悪玉菌などの臭い物質をまとめて便として排出してくれる働きがあります。
とくに、リグニンなどの不溶性食物繊維は、ニオイ物質の吸収を抑え、排便をスムーズにしてくれる働きがありますので、切り干し大根や豆類、ココアなどから積極的に摂取するようにしましょう。
臭いを予防できるポリフェノール類
直接的な少作用があるポリフェノール類は、とても強力な抗酸化物質です。
とくに多く含まれているものとして、タンニンやカテキンなどのお茶や、カロチンなどの人参、イソフラボン、ショウガオール、セミノールなどがあげられます。
野菜やくだものに豊富に含まれているので、バランスの取れた食事を心がけることが、体臭を予防することにつながるといえます。
また、香辛料にも多く含まれていて、カレーと一緒に使われるターメリックや、お寿司になくてはならないわさびなどにもポリフェノールは特に豊富で、ただたんに料理に使われているのではなく、ちゃんとした意味があって使われているということなのです。
ビタミンCとビタミンEで臭いを予防する
皮膚が原因となっている体臭は、抗酸化物質であるビタミンCとビタミンEでで予防することができます。
皮膚が原因となっている臭いで代表的なものとして、加齢臭があげられます。
加齢臭の大きな原因の1つに活性酸素があげられるのですが、この活性酸素の働きを抑制する作用がビタミンCとやビタミンEなどの抗酸化物質にはあります。
ビタミンCはカラダの中で作り出すことができないため、食事から摂る必要があります。
ほうれん草やパセリなどの緑黄色野菜や、レモンやオレンジなどのくだものに豊富に含まれているので、積極的に食べるようにしましょう。ビタミンEは、胚芽や玄米に多く含まれています。