加齢臭・疲労臭・ダイエット臭?それぞれの違いと対策
自分では気が付いていないけれど、家族におやじ臭がすると言われたり、トイレに入った後に何となく嫌な臭いがしたりした場合、加齢臭を発している可能性があります。
これは体臭の一つであり、体臭には、加齢によるものの他に、疲労臭やダイエット臭があります。
疲労臭とは
疲労臭というのは、体に疲労がたまった時に出ている体臭であり、体の中から発生しているもので、アンモニアが原因となっていることが多いです。そのためつんと鼻につくような感じがします。
疲労臭が発生しやすいのは、過労の他に、ストレスや肥満、便秘や過度な飲酒があげられ、できるだけ湯船につかってリラックスすることが大切です。
ダイエット臭とは
ダイエット臭は主に女性に多く、食事制限を行っている場合に起こりやすいです。
ダイエット臭は体の中のケトン体が原因であり、体臭の他に口臭もひどくなり、独特の酸っぱいような臭いを発します。
この原因となるケトン体は運動することによって消費することができるので、運動をすると解決していきますし、野菜や果物、海藻類といったアルカリ性の食品を食べると事前に予防することができます。
ダイエット臭の危険なところは、他のものと違って病気が関係している可能性がある点です。他にも症状が現れている場合はさらに注意しなくてはなりません。
加齢臭の原因
加齢臭の場合、加齢が大きな原因であり、40歳ごろから急激に臭いの素となるノネナールが増えてきます。
このノネナールは男性だけが発しているような感じがしますが、実際のところ女性でも発しており、脂臭ような青臭いような独特な臭いがします。
ノネナールという物質は1999年に発見されました。
特徴として上半身から発生することが多く、後頭部、耳や首の後ろ、背中や胸、ワキといったところが特に臭います。
ですので、枕が特にひどいと感じることが多く、枕の臭いから自分に加齢臭が起きていることがわかることもあります。
なお、加齢に伴う臭いを発する人には共通点があり、早食いをする、野菜や海藻類が不足がち、便秘、肉をよく食べる、飲酒、糖尿病やメタボリックシンドローム、中性脂肪が多い、汗をかく習慣がない、ストレスが多く生活時間が一定でない、慢性的に疲れていることなどが多い人が該当します。
また、飲酒のし過ぎも臭いの原因となります。
アルコールは肝臓で代謝されますが、臭いの原因物質の分解や脂肪の代謝も肝臓で行われており、アルコールで優先的に肝臓を使われると、臭いの分解が後回しになってしまいます。
その結果、血液の中に中性脂肪や臭い物質があふれてしまい加齢臭を引き起こしています。
季節によってはお酒を多く飲む機会が増えますが、そのような時期は特に臭いがきつくなることが多いので、清潔を保つようにしてください。
加齢臭の対策
加齢臭を防ぐ対策方法としては、あまりにもひどい場合は朝と晩にシャワーや入浴を行い、余分な汗や皮脂を洗い流すこと、外出先でもこまめに汗を拭きとることがあげられます。
特に背中や耳の後ろは忘れたり洗いにくかったりするので注意してください。
また、臭いのもとは皮脂が関係していることが多いので、丁寧に体を洗うことは大切ですが、刺激の強いものを使用するとかえって肌を傷めてしまい皮脂が過剰に分泌するので控えるようにしてください。
シャンプーのしすぎには注意
なお、清潔を保とうとしてシャンプーをしすぎることも良くはありません。
頭を洗い過ぎると取らなくてもよい皮脂まで取ってしまい、逆に頭皮を守ろうとして体は皮脂を分泌させます。
結果、過剰な皮脂分泌が行われてしまい、皮脂が酸化したり、皮脂をえさにして増えてしまった常在菌の代謝物が頭の臭いのもととなってしまいます。
加齢臭専用のシャンプーや石鹸も販売されており、気軽に購入できるのでそのようなものを利用すると、比較的臭いを抑えることができます。
服にも残る加齢臭
服にも、加齢臭は残ってしまいます。
ただ洗濯しただけでは落ちず、季節を通り越して黄色くなったり汗臭さが残ったりしていることが多いです。
そのためクリーニングに出すかデオドラント効果のある洗剤を利用して繊維に残っているものを取り除いていきます。クリーニングは費用がかかりますが、確実に取り除くことができます。
体の内側からの対策
体の内側の対策としては、ビタミンCやビタミンE、ポリフェノールやコエンザイムQ10は、酸化を抑える成分であるので、ノネナール自体の発生を抑えることができます。
肉類を多く食べた次の日は特に臭いが強くなるので、ビタミン類も一緒に摂るようにし、臭いを緩和するようにしましょう。